下肢静脈瘤とうっ滞性皮膚炎:画像で理解する症状と原因 | 目黒外科

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2024.03.14

下肢静脈瘤とうっ滞性皮膚炎:画像で理解する症状と原因

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

下肢静脈瘤とうっ滞性皮膚炎は互いに密接している疾患です。この記事では、下肢静脈瘤がうっ滞性皮膚炎を引き起こすメカニズム、症状、治療法について解説します。

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は足の静脈が拡張し、血液が重力により落下することを防ぐ弁がうまく閉じなくなる病気です。その結果、足の静脈血が心臓に戻らなくなり、足の重さや疲れ・むくみ・こむら返りなどの症状が現れます。長時間の立ち仕事や遺伝・妊娠・肥満などがリスクファクターとされています。

うっ滞性皮膚炎とは?

下肢静脈瘤が進行すると足の皮膚に炎症が起こるようになります。これを「うっ滞性皮膚炎」と言います。

うっ滞性皮膚炎の発症メカニズム

うっ滞性皮膚炎の主な原因は、足の静脈における血液の滞り(うっ滞)です。特に下肢静脈瘤によって血液が滞ると皮膚への栄養不足や老廃物の蓄積が起こります。これにより皮膚の炎症が引き起こされ、うっ滞性皮膚炎が起こるのです。

うっ滞性皮膚炎の代表的な症状には、以下のようなものがあります。

  • 湿疹・かゆみ:足の皮膚に湿疹が生じ、かゆくなります。

  • 赤み:皮膚が炎症を起こし、赤く腫れて痛みます。

  • 皮膚の硬化:長期間にわたる皮膚の炎症で皮膚が硬くなります。

  • 色素沈着:細かい内出血が繰り返され、血液のヘモジデリンという鉄の一種が皮下に溜まり皮膚に黒や茶色の色素沈着が現れます。

  • 皮膚潰瘍:痒みによる皮膚の掻き壊しやケガによる傷がなかなか治らないだけでなく、悪化して潰瘍になることがあります。

これらの症状は、主に膝から下に出現します。

うっ滞性皮膚炎の治療

  • 圧迫療法:弾性ストッキングにより足を圧迫し、足の静脈の血流がうっ滞しないようにします。
  • 手術:下肢静脈瘤による足の静脈の血液の逆流を止めます。手術の方法にはカテーテルによって静脈を焼いてしまう血管内焼灼術と接着剤で静脈を詰めてしまう血管内塞栓術があります。

まとめ

うっ滞性皮膚炎は、放置すると慢性化や重篤な合併症を引き起こす可能性があります。できるだけ早い治療により症状の悪化を防ぐことが大切です。今回ご紹介した画像をご覧になって、ご自身に当てはまる症状がある場合は、専門医に相談しましょう。

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