下肢静脈瘤の治療が必要な場合とは?

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下肢静脈瘤の治療が必要な場合とは?

目黒外科 院長 齋藤陽(あきら)

【記事執筆】
目黒外科 院長 齋藤陽(あきら)
日本外科学会 外科専門医
脈管専門医
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医
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下肢静脈瘤の治療が必要な場合は、次の3つです。
1.見た目が気になる方
2.自覚症状に困っている方
3.うっ滞性皮膚炎の方

CEAP分類という下肢静脈瘤の進行度の分類があります。下肢静脈瘤は進行度により6段階に分類されます。

<軽症>

C1:血管拡張症(直径1mm以下の皮内静脈)または網目状静脈(直径1-3mmの皮下静脈)
軽症の場合は見た目が気になる方は治療の対象になります。治療方法は、保険診療では硬化療法、自由診療では皮膚レーザー照射となります。見た目を気にしない方は治療の必要はありません。

<中等症>

C2:静脈瘤(直径3mm以上)
C3:浮腫
中等症になると、足の重さ、だるさ、ほてり、こむら返り、足のむくみなど、何らかの症状が出てきます。ただし中等症であれば、治療をするかしないかは患者さんが決めてよいでしょう。治療により症状の改善が見込めますので、治療したいと思うほど症状がつらいのであれば、治療を受けるとよいと思います。
治療方法は弾性ストッキングによる圧迫療法またはカテーテルによる血管内焼灼術が挙げられます。
症状はあるけれど、今はまだ特に苦にならないということであれば経過観察でも構いません。ただし、下肢静脈瘤は自然治癒する病気ではないため、今後少しずつ症状が進んでいくことは頭に入れておく必要があります。

<重症>

C4a:色素沈着または湿疹
C4b:皮膚脂肪硬化または白色萎縮
C5:治癒後の皮膚潰瘍
C6:活動性潰瘍
色素沈着・湿疹・かゆみなど、皮膚症状が出現した状態をうっ滞性皮膚炎といいます。皮膚症状が出現するということは、皮膚の血液循環が悪いことを意味します。皮膚の血液循環が悪くなると、かゆくて皮膚をかきこわしたりケガをした場合、傷の治りが悪くなります。時に傷が悪化して皮膚潰瘍になることがあります。皮膚脂肪硬化になると皮膚が炎症を起こすので痛みを感じるようになります。皮膚症状が現れた場合は好むと好まざるにかかわらず治療が必要です。
治療方法は、圧迫療法とカテーテルによる血管内焼灼術を併せて行う必要があります。

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