下肢静脈瘤の発症のサインとは? | 目黒外科

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2018.01.12 下肢静脈瘤コラム

下肢静脈瘤の発症のサインとは?

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

下肢静脈瘤のサイン

●夕方になると足がむくむ
●足の血管が浮き出て目立つようになってきた
●寝ていると明け方に足がつるようになった
●足がだるい

などの状態に心当たりがある人は、下肢静脈瘤の初期症状かもしれません。

下肢静脈瘤は、足の静脈に備わっている逆流防止弁が閉じなくなり、血液が重力で下に戻ってきてしまうことが原因です。

静脈を流れる血液は老廃物を多く含む汚れた血液です。汚れた血液は膝から下にたまります。

しがたって、ほとんどの症状はふくらはぎに現れます。

また、時間の経過とともに血液が徐々に足にたまっていきますので、朝起きたときは症状が軽いのですが、午後から夕方にかけて症状が強くなります。

むくみ

これまで気になることがなかったのに、夕方になると足のむくみを感じるようになったら下肢静脈瘤の初期症状かもしれません。

特に、足のすねを押してへこんだまま元に戻らないようであれば要注意です。

むくみのチェック方法

足のすねを親指で強く押す(5秒間)
指を離しても5秒以上へこみが戻らなければむくんでいると考えてよいでしょう。

もちろん、むくみが必ずしも下肢静脈瘤の初期症状であるとは限りません。

ですが、以前よりもむくみがひどくなってきているようであれば、医療機関で診察を受けた方が良いでしょう。

こむらがえり

寝ている間、特に夜中から明け方にかけて脚がつるのも下肢静脈瘤の初期症状である可能性があります。

運動後や栄養不足のときにも起こる症状なので見落としてしまいがちですが、下肢静脈瘤が軽症のうちによくみられる症状です。

血管が目立つ

足の血管が浮き出て目立つようになってきたと感じるなら、下肢静脈瘤である可能性があります。特に足のすねや膝の裏側を観察してみましょう。
くもの巣状や網目状の血管が目立って見える状態であれば軽症で、特別治療をする必要はありません。

血管がデコボコと浮き出る「伏在型(ふくざいがた)」とよばれるタイプの静脈瘤であれば、時間の経過とともに徐々に血管が目立つようになります。

足の静脈は血液を心臓に戻す役割をしていますが、静脈にある血液の逆流を防止する弁がきちんと閉じなくなり血液が重力で戻ってきてしまうと、血液が足にたまってしまいます。

血液が大量にたまるので足の静脈が太くなり、さらにクネクネと曲がるようになります。

足の血管が目立つ方は血液が逆流している可能性が高いので、つらい症状がなくても、見た目が気になる方は一度医療機関を受診して超音波検査を受けましょう。

足のだるさ

静脈に老廃物を多く含む汚れた血液がたまるため、静脈の血圧が高くなりまる。すると足のだるさを感じるようになります。

むくみと同様に、午後から夕方にかけて症状が悪化してきます。

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