陰部静脈瘤とは?原因・症状・治療方法まとめ | 目黒外科

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2024.02.10

陰部静脈瘤とは?原因・症状・治療方法まとめ

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

陰部静脈瘤とは:わかりやすく解説

「陰部静脈瘤」という病気の名前を聞いたことはありますか?あまり聞きなれないかもしれませんが、女性の陰部周辺の静脈が膨らみ、下腹部や足に不快な症状をもたらす病気です。

では、なぜこのような状態が起こるのでしょうか?

陰部静脈瘤の原因

陰部静脈瘤は主に妊娠中にできることが多いです。下肢静脈瘤が足の伏在静脈という血管から発生するのに対して陰部静脈瘤は子宮や卵巣の周囲から発生し、おしりや太ももの裏側に伸びていきます。

妊娠中はプロゲステロンという女性ホルモンが増加するのですが、プロゲステロンには血管拡張作用があるため、骨盤内の静脈が太くなります。妊娠後期になると子宮が大きくなり、骨盤内の静脈が圧迫されて血流が停滞しやすくなります。いわば、血液の渋滞が起こります。すると血液の渋滞を回避するために迂回する血管が必要になり、子宮や卵巣付近に静脈が発達します。これが陰部静脈瘤の成り立ちです。

陰部静脈瘤には正常な弁がないため、老廃物の多い汚れた血液が陰部静脈瘤を通じてお尻や太ももに戻って来てしまうのです。

 

陰部静脈瘤の症状

下腹部・お尻・足の痛みやだるさが主な症状です。生理が来るたびに子宮や卵巣への血流が増加するため、陰部静脈瘤への血流も増えます。そのため、生理中は症状が強くなる傾向があり、生理2~3日目頃がピークと言われます。これらの症状は閉経すると消失するかまたは楽になります。

陰部静脈瘤の治療方法

陰部静脈瘤の治療方法は、症状の重さによって変わります。

症状が軽い場合は、弾性ストッキング(着圧ソックス)の着用や、桂枝茯苓丸という漢方薬で症状の改善が期待できます。

もっと症状が重い場合や見た目の改善を希望される場合は、硬化療法という注射の治療や手術が必要になることもありますが、これは病状と患者さんの希望によって医師と相談して治療方針を決めることになります。

陰部静脈瘤の予防法

妊娠したら弾性ストッキング(着圧ソックス)を着用する習慣をつけるようにしましょう。

まとめ

陰部静脈瘤は主に女性に見られる静脈瘤で妊娠をきっかけに発生します。下腹部痛・足のだるさなど不快な症状があり、特に生理中は症状が悪化するため毎月憂鬱だという患者さんは少なくありません。治療により見た目や症状の改善は見込めますので、恥ずかしがらずに専門の医師に相談することをおすすめします。

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