下肢静脈瘤のすべて | 目黒外科 - パート 2

Medical下肢静脈瘤のすべて

2018.01.15 写真で見る治療経過

【治療経過】陰部静脈瘤の患者さん

陰部静脈瘤という言葉を聞いたことはありますか? 通常の下肢静脈瘤とは異なる女性特有の静脈瘤です。 今回は陰部静脈瘤の患者さんをご紹介します。 Sさん 40代女性 出産歴2回 2回目の妊娠中から右足の血管が目立つようになり、出産後も右足が重だるく、特に生理中に右足が痛くなるそうです。 最近徐々に症状がひどくなり、お尻や腰の方まで痛みが拡がっていました。 弾性ストッキングを

2018.01.15 写真で見る治療経過

【治療経過】部活の練習中に足がつる患者さん

「下肢静脈瘤があるけれど運動をしても大丈夫か?」というご質問を受けることがしばしばあります。 今回は運動部の練習中に必ず左足がつる患者さんのケースをご紹介します。※(本記事は患者さんの同意を得て記事を掲載しています) 運動部の練習で毎回足がつるケース(Nさん/20代/男性) 大学でハンドボール部に所属するNさんは、いつも練習中に左足がつるため困っていました。 左足のすねから

2018.01.15 写真で見る治療経過

【治療経過】足のだるさ・重みにお悩みの患者さんはどうなったか?

下肢静脈瘤の最も代表的な症状は、足の重さだるさです。 今回は、右足の重さだるさを訴えて来院された患者さんをご紹介します。 40代の男性です。調理師な毎日長時間立ちっぱなしで、右足が重だるくてとてもつらいそうです。 右ひざからすねにかけて、血管が浮き出ています。このボコボコ浮き出ている血管を静脈瘤といいます。 超音波検査では、右大伏在静脈の逆流を認めました。

2018.01.12 下肢静脈瘤コラム

下肢静脈瘤の発症率

みなさんこんにちは。目黒外科院長の齋藤です。 今回の記事では、下肢静脈瘤の発症率について解説します! 下肢静脈瘤の患者さんはいったいどれくらいいるのでしょうか? 年齢・性別・遺伝という3つのポイントからデータを見ていきましょう。 年齢 下肢静脈瘤は40歳以上に多く認められ、年齢とともに増加していきます。50~60代の6割、70歳以上の75%に下肢静脈瘤が認められたというデータがあります。

2018.01.12 下肢静脈瘤の治療方法

下肢静脈瘤の治療の際に注意が必要な薬

持病がありお薬を飲んでいる患者さんは、必ずお薬手帳をお持ちください。 なぜかというと、下肢静脈瘤の治療を行う際に注意が必要なお薬があります。 大きく分けて3つに分類されます。 A)血栓ができやすくなる薬 B)出血が止まりにくくなる薬 C)傷が化膿しやすくなる薬 A.血栓ができやすくなる薬 ホルモン製剤 子宮内膜症・更年期障害などの婦人科疾患や経口避妊薬(ピル)、

2018.01.12 日常生活でできること

足のむくみのセルフチェック

足のむくみとは 足のむくみとは、血液中の水分が血管の外にしみ出して、皮膚の下に水分が過剰にたまった状態を指します。 心臓・腎臓・肝臓・甲状腺の病気など、様々な原因によって足のむくみは生じますが、日常最もよく見られるむくみは足の運動不足、塩分の摂りすぎ、お酒の飲みすぎなどが原因です。 心臓から足まで送られた血液は静脈を通って心臓に帰ります。足のふくらはぎを中心とした筋肉の力(筋ポンプ作

2018.01.12 下肢静脈瘤コラム

下肢静脈瘤の発症のサインとは?

下肢静脈瘤のサイン ●夕方になると足がむくむ ●足の血管が浮き出て目立つようになってきた ●寝ていると明け方に足がつるようになった ●足がだるい などの状態に心当たりがある人は、下肢静脈瘤の初期症状かもしれません。 下肢静脈瘤は、足の静脈に備わっている逆流防止弁が閉じなくなり、血液が重力で下に戻ってきてしまうことが原因です。 静脈を流れる血液は老廃物を多く含む汚れた血液で

2017.12.14 日常生活でできること

弾性ストッキングについて

静脈は血液を心臓に運ぶ役割をしています。 足は心臓から最も遠くにあり、人間は重力のある地球で立って生活をしています。 そのため、足の血液は重力に逆らって心臓に戻らなければならず、足にたまりやすくなります。 足にたまった静脈血を心臓まで戻すための機能は、ふくらはぎの筋肉が静脈を圧迫して血液を押し上げる「筋ポンプ作用」と静脈の「逆流防止弁」です。 弾性ストッキングは医療用に

2017.12.14 下肢静脈瘤の治療方法

保存的治療

静脈は血液を心臓に戻す役割をしています。 足の静脈は重力に逆らって血液が流れますので、逆流防止弁が血管の中に備わっています。 下肢静脈瘤は足の静脈にある逆流防止弁がきちんと閉じないために血液が重力で落下して血液が足にたまる病気です。 逆流防止弁がダメになる主な原因は、 A) 立ち仕事 B) 遺伝 C) 妊娠・出産 D) 加齢 E) 肥満 F) 便秘 といわれていま

2017.12.14 下肢静脈瘤の治療方法

ストリッピング手術

100年以上の歴史を誇る下肢静脈瘤のスタンダード手術 現在では下肢静脈瘤手術の主流は血管内焼灼術に奪われる形となりましたが、それまでは100年以上にわたってその座を守り続けてきた正統派の手術術式です。 ストリッピング手術は、逆流防止弁がダメになって血液が逆流している静脈を「引き抜く」ことで血液の逆流を止める手術です。 悪い静脈を直接撤去してしまうわけですから、静脈うっ滞の原因を根治すると